本研修プログラムは、医師としての人格を涵養することができる研修となっております。
将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的役割を認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病態に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身につけることを目指します。
初期研修期間は2年間とします。
1年次には図のように内科、救急、外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科を研修します。内科については、循環器・呼吸器、消化器・神経・内分泌、腎血液の3行程をそれぞれ2ヶ月で回ります。救急診療については、救急神経も含み2ヶ月とする。外科・麻酔科・小児科をそれぞれ1ヶ月とし、産婦人科、精神科をそれぞれ2週間の研修期間とする。
2年次には、地域医療を1ヶ月とし、残り期間は希望の科の選択研修としています。
なお、研修行程の順序や内容については、主に研修医間の重なりを避けるために変更となる場合があります。
研修施設は、社会保険神戸中央病院、及び併設の付属施設(健康管理センター、介護老人保健施設、緩和ケア病棟、訪問看護ステーション等)と研修協力施設(神戸アドベンチスト病院、有馬病院、社会保険高浜病院、神戸市医師会所属診療所等)です。
2年間の研修終了後は、希望があれば3年目以降のレジデント研修を受けることが出来ます。
| 4,5月 | 6,7月 | 8,9月 | 10〜11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 内科 | 救急 | 外科 | 麻酔科 | 小児科 | 産婦人科*(2w)精神科*(2w) | ||
| 循環器呼吸器 | 消化器神経内分泌 | 腎血液 | |||||
| 4月 | 5〜翌3月 |
|---|---|
| 地域医療* | 選択 |
Ⅰ)到達目標
患者の状態・問題を把握し、必要な検査・処置・治療を正しく実施できる。急性腹症、消化管出血などに対するプライマリーケアが的確にできる。患者、家族と良好な信頼関係を築き、他の医療従事者と協力して診療ができる。
検査・処置
腹部エコー・上部消化管内視鏡のスクリーニング検査が独力でできる。(余力があれば、)食道胃十二指腸造影・注腸造影が独力でできる。大腸内視鏡・ERCPが指導医のもとでできる。
内視鏡下の止血術・切除術などの処置・EST・PTCD・ステント留置術、腹部血管造影、経動脈的化学塞栓療法、その他の処置の理解、及びガイドワイヤー操作などの介助ができる。
到達一般目標
1. 的確な診断に至る検査計画の立案、実行
2. 診断に基づく予後判断とEBMに則った治療法の選択
3. 以上の過程における医療チーム、患者家族との的確なコミュニケーションならびにインフォームドコンセントの実施
Ⅰ)到達目標
呼吸器の基本形態と機能を理解し、包括的に呼吸器病学を捉えるとともに各呼吸器疾患の概念、病態、診断さらに治療法を習得する。そのために必要な知識と技術について、主に症例を通して学ぶ。
Ⅱ)基本方針
基本的な全身の身体診察法を習得し、その上で呼吸器疾患に特徴的な胸部診察所見を実地臨床の中で学ぶ。また、胸部X線写真および胸部CTの読影、肺機能検査の基本的な解析についても理解し、各呼吸器疾患の治療法についても研修する。
Ⅰ)到達目標
循環器疾患の基本的な概念、病態、診断、治療の一連の流れを理解し習得する。
具体的には、虚血性心疾患、不整脈、高血圧症、心筋症、心臓弁膜症などの疾患を中心に上級医(主治医、上級担当医)の指導下で担当医を勤める。内科認定医習得希望者は、認定に必要な一般内科疾患の担当医も必要に応じて勤める。
手技的には、心電図、心血管エコー、心筋シンチ、大血管CT検査、心臓CT検査を独立して施行または理解、読影できる事、心臓カテーテル検査、PCI、電気生理学的検査、ペースメーカー埋込手術は助手として施行し、その概要を体験、理解する事を目標とする。
Ⅰ)到達目標
糖尿病の診断が出来る。
糖尿病の病型が鑑別出来る。
糖尿病の合併症を理解している。
糖尿病の治療内容を理解している。
運動療法について理解している。
食事療法について理解している。
薬物療法について理解している。
Ⅰ)到達目標
様々な神経疾患の診断および治療を通じて、common diseaseとしての神経疾患、診療の実際を学ぶ。その診療に必須であるツールとしての神経学的診察法を修得する。
Ⅰ)到達目標
様々な神経疾患の診断および治療を通じて、common diseaseとしての神経疾患、診療の実際を学ぶ。その診療に必須であるツールとしての神経学的診察法を修
得する。
Ⅱ)基本方針
ⅰ)脳卒中診療
当院では脳神経外科と神経内科が共同してオンコール体制をとっており、近隣の病院、医院から急性期脳卒中患者を受け入れている。脳卒中急性
期患者の診断、プライマリケア、ICU管理を中心に臨床研修を行う。
ⅱ)神経内科疾患
神戸市北区唯一の神経内科としてパーキンソン病をはじめとした脳卒中以外の神経疾患も多く紹介されてくる。神経診察が最も重要な初診外来に参加することにより診断のプロセスを学ぶ。重症例や特殊な検査が必要になる場合は入院として専門診療の実際を学ぶ。
Ⅰ)到達一般目標
手術を中心とした外科治療の現場を体験する。
外科診療をとおしてチーム医療、患者中心の医療の必要性を知る。
1.到達目標
救急外来に搬入される患者の診療を担当し、BLS,ACLSを含む初期治療を習熟する。またICUにおける重症患者の診療を通して、病態の理解、検査、診断、治療方針の立て方を習得し、そのために必要な知識と手技について学ぶ。
2.当院の特色
当院は神戸市北区の中心に位置する神戸市二次救急指定病院であり、すぐ近隣に同規模の救急病院がないことから救急車の搬入件数は多いと言える。H18年度の救急車搬入件数は神戸市二次救急指定病院で第2位であった。特に脳卒中、救急循環器疾患(急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性大動脈解離など)はオンコール制をひき24時間体制で受け入れているため、重症の救急搬入患者の率が高い。
基本方針
義務としての研修期間は1ヶ月
この間に、気管内挿管の技術と麻酔薬による薬液持続投与法を習得する。
当院の全身麻酔は、「完全静脈麻酔(TIVA)」を基本とする。
鎮静:プロポフォール
鎮痛:フェンタニル、レミフェンタニル
不動:ベクロニウム
により、麻酔の維持を行う。
これらの薬剤を、輸注ポンプを用いて持続投与することにより、適切な麻酔深度を維持するトレーニングを行う。
Ⅰ)研修目標
2ヶ月の研修期間で小児の診察と手技、家族への対応の必須条件を身につける。
具体的には小児の点滴、採血をほぼできること、common diseaseの診察ができ、家族に不安を与えない説明ができることを目標とする。
common diseaseは主として発熱、咳、喘鳴、けいれん、腹痛、下痢、嘔吐、発疹、頭痛などを訴える小児患者である。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1週目 (社保) | 外来研修(陪診・予診) | ||||
| 病棟研修(コンサルテーション・リエゾン) | 心療内科外来 | ||||
| 2週目 (有馬) | 外来研修(陪診・予診),病棟研修(陪席) | ||||
| 臨床心理士陪席(精神症状評価尺度,臨床心理検査) | |||||
| 3週目 (有馬) | 入院手続き,隔離・身体拘束対応(精神保健福祉法に則った) | ||||
| 入院時・退院時カンファレンス,症例検討会,医局勉強会 | |||||
| 4週目 (有馬) | 作業療法,デイケア,社会復帰施設(援護寮・福祉ホーム)見学 | ||||
| 保健所見学 | |||||
Ⅰ)到達目標
中枢神経および末梢神経系疾患を専門に治療する脳神経外科の日常診療に必要な基本的知識と技術を習得するとともに医師としての責任と態度を学び、患者のQOLの向上を軸として医学と医療に対する社会的要求に対応できる医師を目指す。
Ⅱ)基本方針
脳神経外科領域の診察法・検査・手技を習得した上で、手術を中心とした脳神経外科領域の治療を理解し、習得することを基本目標とする。
一方、アドバンスコースとして脳神経外科のより専門的な検査と治療に主体的に参加できるように、指導医のもとで研修することも可能である。